各科目がどのような理念・カリキュラムで指導しているかをご説明させて頂きます。
英語を読み解く際には「単語」「熟語」「文法」「読解」の4つの基本要素が必要になります。
この4つの基本素をしっかりと身につけることで、整序問題・英文和訳・英作文などの応用問題に対応することができ、
どんな大学の入試問題にも対応できる英語力を養うことができます。
基本要素は応用問題を解くために無くてはならないものであり、基本要素の完成が合否を分けると言っても過言ではありません。
進秀会ではこの4つの要素を主軸に考え、必要な暗記事項は最小限にし、あらゆる場面で音読指導を行うことにより、基本要素の完成と応用力を養います。
難関大学を志望する受験生ほど難しい単語や熟語を覚えようとしがちですが、英語の問題を解く際に重要なのはむしろ基礎の部分にあります。
単語帳には標準的なもので約2,000語もの英単語が載っていますが、それらをすべて覚えることは難しいですし、何より単語帳に書かれていない単語が受験では多く出題されます。
複数の単語帳を併用しても被ってしまうことが多いですし、それらをすべて覚えようとすると大変な労力になってしまいます。
基本的な単語や熟語を漏らさず修得し、難しい単語や熟語は文章の前後から類推できるようにする力を身につけることで、少ない暗記で多くの単語や熟語を身につけ、まるでネイティブのような語彙力を身につけます。
文法は徹底的に無駄を排除し、その根本にある原理原則の部分を身につけることで、無駄な暗記を減らしながら勉強を進めていきます。
また、文法は読解にも密接に関係しており、特に読解において重要とされるものとして「五文型(構文構造)」「関係詞」「準動詞」「仮定法」の4つが挙げられます。
これらの英文法については特に長文中にどのような使われ方で登場するかを理解することで、文法問題だけでなく、読解に必要な基礎学力を身につけられるように促します。
読解の勉強において構文を理解したり、パラグラフリーディングなどの読解テクニックを身につけたりすることは重要ですが、それだけで英語が解けるようになることはありません。
いくら全訳が出来ても、試験時間内に長文を全訳することは難しいですし、テクニックも基本的な読解ができないのでは意味がありません。
英文読解で大事なのは本文全体の題意を読み解き、長文の大筋や筆者の主張を正しく読み取る力です。
授業を通して英語を読むための基本的な力を養い、補助的な役割としてパラグラフリーディングなどの読解テクニックを身につけることで、読解力を総合的に高めます。
高1・高2生は「単語」「熟語」「文法」「読解」の要素を定着し、どんな長文でも読めるようになることが目標です。
難しすぎる単語や熟語の暗記や、無駄な文法の暗記は極力避け、英文を読むために必要な基本知識の定着を最優先に指導していきます。
基本事項の定着が進んでいくにつれて読解問題の難易度を上げ、様々なタイプの英語長文を読めるように促し、正しく読み取れる力を養います。
受験生は「単語」「熟語」「文法」「読解」をマスターし、問題演習を通して解くための英語力だけでなく、国際社会にも通じる総合的な英語力を養います。
英語は文系理系問わず重要な科目であり、大学によっては英語だけで受験できるところも少なくありません。
受験生はまず基本要素を再確認しつつ、それらの要素を完璧に身につけられるように指導します。
それができたら問題演習を通して入試本番でしっかり得点出来る英語力を鍛えつつ、国際社会にも通じる総合的な英語力を養います。
数学はセンスで解くような科目ではありません。問題文を読み、解法を組み立て、最終的に1つの答えを求めるシンプルな科目になります。
答えを求めるまでのプロセスは、本質の理解と問題を繰り返し解くことで経験的に身につけることができます。
時には質と量の両方を重視して計算力と解法パターンを身につけ、時には1問をじっくり解くことで初見の問題に対して最適な解法を作り出す思考力と応用力を身につけます。
いたずらに難しい問題を解くのではなく、必要な問題を重点的に解くことで数学本来の面白さを感じ、そこから数学の本質を理解します。
数学ⅠAは中学校までの知識で解けてしまう問題がある一方で、受験数学の中で難しいと評される問題も多く存在します。
簡単な問題も難しい問題も必要とされる知識は一緒であるにも関わらず、解ける問題と解けない問題が存在する主な原因として「正しく原理原則を身につけていない」ということが挙げられます。
単純な公式暗記や問題を解くだけで終わらせず、しっかりその裏側にある原理原則を身につけることで、複雑な数学ⅠAの問題に対応できる力を身に着け、その後の数学の勉強に活かせる真の理解を身につけます。
数学ⅡBは三角関数・数列・ベクトルなど、イメージが捉えにくく、計算も複雑な単元が多く含まれており、ここを苦手とする受験生も多いと思います。
しかし、イメージが捉えにくいからと言ってⅡBの分野が難しいというわけではなく、各単元をシンプルに捉えることで入試数学に対応する力を養うことができます。
Ⅲの範囲を履修する人にとってはここがⅢに入るための登竜門であり、ここをしっかりと身につけることでⅢの理解をさらに深めることができます。
また、文系は主にここまでの範囲が受験数学で出題されるため、しっかりとした基本事項の理解と共に、受験数学で得点出来る力を養うことを目標とします。
数学Ⅲはこれまでに習ってきた数学の集大成と言っても過言ではありません。
Ⅲの範囲である微分積分や複素数平面だけでもⅠAⅡBの知識を活用しなければなりませんし、入試問題の場ではⅢ以外の範囲と複合して出題されることも珍しくありません。
Ⅲの範囲ではこれまで曖昧とされていた部分を究明し、これを以て高校数学の修得とすることで、高等数学を体系的に身につけ、極めることを目指します。
文系の生徒であっても、時間の許す限り数学Ⅲを学ぶことで、文系数学の理解をより深められるように指導します。
高1生は主にⅠAとⅡの知識を定着させ、今後の応用力を身につけていくことが目標です。
高校数学の基盤となるⅠAは今後の数学の出来を左右する大事な分野ですので、しっかりと原理原則を理解し、繰り返し問題演習を積むことで時間をかけてじっくりと身につけていきます。
中高一貫校や数学が得意な生徒に対しては、早期に数学を完成させるためにⅡの範囲も積極的に学んでいきます。
高2生は主にⅡBとⅢの知識を定着させ、今後の応用力を身につけていくことが目標です。
ⅠAの知識が不十分な場合はそこから学び始め、ⅡBはなるべく難しく考えずにシンプルに問題を読み解き、確実に解けるように数学力を鍛えます。
理系の生徒や文系でもしっかり数学を学びたい生徒に対しては高2生から積極的にⅢの範囲の習得を試み、早期に基礎知識が身につくようにします。
受験生は自分に必要な範囲の知識を完璧にし、問題演習を積むことで計算力と思考力を養い、どんな数学にも対応できる本物の数学力を鍛えます。
数学は理系であれば合否を分ける重要な科目であり、文系であれば心強い武器になります。
基礎が不十分な生徒に対しては早急に基礎力を養い、基礎が十分な生徒に対しては問題演習とその解法に主眼を置いた指導を行い、実際の入試問題を解く力を身につけ、さらに大学入学後、そして社会に出てからも役立てる本当の数学力を養います。
現代文は普段から母国語として使っている言語であるにも関わらず、なかなか点数が取れない科目として悩んでいる人も多く、「現代文なんてセンスの問題」「どう勉強すればいいのかわからない」という声をよく耳にします。
現代文は非常に論理的な科目であり、本文を正しく理解し、設問を正しく理解することで高得点を取ることが出来る科目です。
しかし、その「正しく理解する」という部分が難しく、多くの受験生は「正しく理解したつもり」になってしまっているのが現状です。
現代文の指導では「理解したつもり」から「理解した」と自信を持って思えるような指導をし、音読や質問対応などを通じて「読める現代文」から「解ける現代文」にします。
高1・高2生は音読指導を中心に、本文や設問を正しく理解し解けるようにすることが目標です。
音読を通してどこが理解できていないかを探しだし、正しく理解できるように仕上げていきます。
早期完成も可能である現代文を早くから身につけることで、受験において重要である英語や数学など、他の科目の勉強時間を確保できるようにします。
また、知識問題とされる漢字・ことわざ・四字熟語・文学なども身につけ、万全な状態で受験を迎えられるように鍛え上げます。
受験生は音読指導や問題演習を通じて、他を圧倒する正確な読解力と解答力を養います。
本文や設問が正しく理解できる力を身につけ、問いに対して適切な答えを作り出すトレーニングを中心に行い、どんな現代文の問題であっても的確に解答できる力を養います。
また、志望校別の対策として擬古文や物語文、200字要約など大学の特性に合った対策に早い段階から着手することで、他の受験生がなかなか得点できない部分でもしっかりと得点出来る力を養い、不安定な現代文を安定した得点源にします。
古典は覚えることが多い印象ですが、入試に出題される知識に限定すればさほど多くはありません。
入試で出題される知識にのみ焦点をあて、入試で出題されない知識に関しては徹底的に排除することで暗記量を減らすことができます。
また、古典は読んでいて面白い文章がたくさんあります。現代文のように堅苦しい文章はむしろ少なく、古文においては恋愛物語が出題されることも少なくありません。
また歴史上の人物の失敗談や、感動できる話も存在します。単純に受験科目として嫌々学ぶのではなく、最低限必要な知識を身につけ、古典を楽しみながら解ける力を養います。
高1・高2生は基本知識の定着と、楽しんで古典を読み解くことが目標です。基本知識は繰り返し内容を確認し、問題演習を通して定着を図ることで、無理なく身につけるようにします。
扱う文章も堅苦しく難解なものではなく、なるべく楽しめるものを中心に選定し、実際の入試問題も積極的に解いて、楽しさと共に自信をつけるようにします。
受験生は基礎知識を基盤に、より高度な知識を身につけ、様々な問題に対応できる力を養います。
試験場で初めて出会う文章を正しく解釈できるようにすることはもちろん、古典は早さと正確さが必要な科目でもあるため、ただ解けるだけの力を鍛えるのではなく、より早く、より正確に読み解ける力を養います。
多くの塾や予備校では、論文は独立した科目として成立していることが多いですが、進秀会では国語の系列として扱っています。
その理由として「論文がどうしても書けない」という人は、そもそも書き方を知らないという人と、何を書いていいかわからない人に分かれます。
前者は現代文を使って洗練された論文を読むことで、論文の書き方とその傾向を体験的に捉えることで対応できます。
後者は現代文の読解力によって論文の設問を正しく読み解き、何が問われ、何が解答としてふさわしいかを見極める力を養うことで対応できます。
論文を勉強する際には現代文の基礎力がどうしても必要であり、その現代文を基軸にしつつ様々な知識を身につけ、記述力を養うことが論文対策には必須となります。
また論文指導に大事なのは添削であり、進秀会では実際に入試を想定した3人の試験官による添削を実施しています。
3人の講師が添削することで抜け漏れのない精錬された論文指導が可能になり、飛躍的に成績を伸ばすことが可能です。
現代文と並行して、問題文を正しく読み取る力を養い、自分の意見をしっかり文章として書き出せることが目標です。
論文において、大事なことは設問の条件を満たすことです。それが出来ていなければいくら素晴らしいことを書いていても点数にはなりません。
受験まで時間のある高1・高2生は正しく設問に解答できることに主眼を置いて、自分の意見をしっかりと文章として書き出せる力を養います。
またどんな論文にも対応できるように、大学基礎レベルの法学・経済学・社会学・文学・心理学・理学・工学・医学などの教養指導も行っていきます。
受験生は各志望大学の過去問を通して、実際に減点されない解答を書き上げる力を養います。
論文試験においては内容の良し悪しよりも、「しっかりと題意を満たしているか」「誤字脱字がないか」「論理構造が破たんしていないか」という部分が点数に関わっています。
論文試験において減点される個所を極力減らし、洗練された文章を書きあげることを目標に、受験生の論文指導を行っています。
地理歴史・公民のいわゆる社会科目は、教科書を全て暗記すれば高得点が取れる科目ではありますが、実際に教科書の中身を全て覚えるのはとても難しいです。
また、入試問題の中には丸暗記では対応できなうような問題も多く出題されるため、教科書を丸暗記しても合格できるとは限りません。
社会科目において重要なのは、暗記をする際にその背景に何があるかを考えることです。
歴史であれば必ずそれらが起こった原因がありますし、地理や公民でもそれらが生まれた理由があります。
単純な暗記では忘れやすく覚えるのが非常に困難ですが、背景知識を通して因果関係を理解することで暗記を非常にスムーズに行い、より本質的な社会を学ぶことで、受験攻略と同時に社会で生き抜く力を養います。
高1・高2生は知識の定着と同時に、それらの背景にある本質的な部分を理解することが目標です。
社会科目に限らず、どの科目も覚えなければならない部分が少なからず存在します。
そして入試においても覚えていなければ解けない問題は存在します。
早い段階で知識の定着を行うことで、暗記で対応する問題を早期に完成させ、浪人生有利と言われている社会科目でしっかり点数を取れるようにします。
また、その知識の背景になにがあるのかを考えることで、論述力や社会人としての教養を高めます。
受験生は細かな部分まで知識を定着させ、その背景にある本質を理解することで、あらゆる入試問題に対応できる本当の実力を身につけます。
難度の高い暗記問題や複雑な問題にも対応できる本当の力を養うため、細かな知識を暗記するだけでなく、様々な種類の問題演習を通じて、その本質を理解することで、社会科目をしっかりと得点源にできるようにします。
センター社会のみが受験に必要な生徒に対しては、知識暗記と演習を繰り返し行うことで、知識の定着と同時に問題に対応できる応用力を養い、短い期間でも点数をしっかり奪取できるようにします。
理科(科学)を英訳すると”science”になります。この言葉はラテン語の”scientia”(知ること)に由来しており、日常の身近な現象の背後にある法則性を知ることが理科(科学)という科目です。
理科を学ぶ際には常に「なぜ?」と疑問を抱き、その疑問を説明できる法則や根拠を探し出すことが大事です。
受験科目である理科は主に暗記と計算の両方が必要な科目であり、あらゆる問題に対応できる応用力が合否を分けます。
日常の身近な現象や事例と関連付けながら、より本質的な部分を理解することにより、受験に必要な基礎知識の定着を行います。
さらに問題演習を通じて基礎知識を確認しつつ、それらを応用して問題を解く力を養うことで、あらゆる入試問題に対応できる力を身につけると共に、断片的な知識暗記で終わらない真の理科(科学)教育を通して理科(科学)の知識を深めます。
高1・高2生は各科目の根幹にある部分を理解することで、断片的でない基礎知識を形成し、さらに高度な知識を身につけられるようにします。
日常で起こる様々な現象や事例に対して「なぜ?」と疑問を抱き、それを解明するための探究心を刺激しながら、理科(科学)を学んでいきます。
高1・高2生は主に「基礎を付した科目」を高校で勉強しますが、その範囲に囚われず「基礎を付していない科目」も積極的に学び、早い段階で受験に必要な知識を身につけると同時に、理科の本質を理解します。
受験生は問題演習を通じて、これまで培ってきた知識の再確認とそれを応用する力を養います。
まずは問題演習を通じて入試問題を解くための暗記と計算力をより高め、そこから本質的な理解を促し、様々な問題に対応できる応用力を養います。
さらに質疑応答を相互に行うことで、より理解を深めると共に、論述力や初見の問題に対応するための力を養います。
センター理科のみが受験に必要な生徒に対しては科目の範囲を重視しながらも、身近な現象や事例を絡めながら根幹の部分をしっかり理解することで安定した得点を取りつつ、理科の本質を理解します。
※1「基礎を付した科目」とは、物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎を指します。
※2「基礎を付していない科目」とは、物理、化学、生物、地学を指します。
情報を受験科目として採用している大学はまだまだ少なく、有名な大学では採用例がほとんどありません。
ですが2013年度入試から明治大学が、2016年度入試から慶應義塾大学がそれぞれ「情報」を1つの科目として取り入れています。
大学入学後に様々な情報を処理していく力を持った学生を受け入れたいという想いと、他科目と異なり運に左右されにくく実力が正しく点数に反映されやすいため、今後他大学でも採用されることが予想されます。
受験科目として馴染みのない科目であることや、しっかり対策出来る塾が存在しないことから倍率も低く、また出題範囲も狭いため、しっかりと対策をすること高得点を取ることができます。
情報の科目で高得点を取ることを目標にしながらも、情報社会に対応できる真の「情報」を身につけることで、大学に入ってから、社会に出てからも役立てる本当の情報力を養います。
高1・高2生は科目としての基本的な情報を学びつつ、それらが社会においてどのように関係しているかを理解することが目標です。
学校などの情報では実際にパソコンを使った実践的な指導が多いですが、受験においては知識が問われているため、早い時期にしっかりと基本的な知識を定着させます。
また、知識を暗記するだけで終わらせず、それが実社会においてどのように関係しているのかを知ることで、情報社会に対応できる情報力を養います。
実際のSE(システムエンジニア)やPG(プログラマー)による授業も行うため、他塾では経験できないより実務的な知識の拡充も可能です。
受験生は基本知識を再確認しつつ、問題演習を通して応用力と問題対応能力を養います。
情報という科目はまず解くために大前提となる知識が必要になりますので、まずはそれをしっかりと定着させます。
そして、様々な問題に瞬時に対応できるように、模擬試験や予想問題を通じて応用力を養います。
さらに、情報はまだまだ過去問が少なく、実際の入試問題もどのような問題が出るか予想しきれない部分もあるため、あらゆる問題に対応できる問題対応能力を養います。