日本史や世界史といった歴史、英語の文法や単語、古文や漢文の活用、数学の公式など、文系・理系科目でも、それぞれ部分的に暗記が必要となる場合もあります。

特に苦手とする教科の場合は、丸暗記してどうにかしようと考えがちですが、暗記する前にまずは理解し、それからしっかり暗記することが大切です。

丸暗記で対応しようと、教科書を繰り返し読んだり写本したりする方もいらっしゃると思いますが、丸暗記は脳にも精神的にも大きな負担です。

例えば、学校で学ぶのは新しい知識や用語であるのは当たり前です。新しい知識や用語が出てくる度に丸暗記するのは非常に非効率的ですし、覚える量も膨大になり長くは続かないでしょう。

本当に必要な知識がどれなのか分からない、全く同じ文章や問題でなければ解けない、結果に繋がりにくく伸び悩むといったデメリットが挙げられるため、丸暗記のみでの受験勉強はあまりおすすめできません。

なぜこの問題にこの公式を使うのか、なぜこの言葉の後に単語の活用が変わるのか、なぜこの頃に戦が多かったのかなどが理解できると、勉強するのも楽しくなります。

勉強は理解できるからこそはかどるものですが、それだけで満足して、勉強した気分になっていませんか？勉強において理解度は非常に大切ですが、理解して勉強を進めていても試験当日にその知識を活用できなければ意味がありません。

また、理解できても、たった一度解いたくらいではなかなか長期記憶として定着しないので、理解したことを何度も繰り返す必要があるのです。

単純記憶だとすぐに忘れてしまいますが、新しい知識や用語などをしっかり理解し、何度も繰り返して覚える作業を行うことで長期記憶に残る可能性が高まります。また、試験では文理問わず応用問題が出ることもあります。

その際、理解して暗記していると応用への対応力もつきますし、次の学びへの理解が効率的になるため、受験勉強には暗記だけではなく理解と暗記をバランス良く行うことが重要なのです。

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